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ニーハオ安徽 ◆平成11年度スポーツ国際交流事業 安徽省スポーツ友好訪問団来高 (財)高知県スポーツ振興財団 服部 康隆 高知大学教育学部生涯教育学科 古味 由子 ◆安徽省の小学校と友好提携第一号! 高知市立一宮東小学校教頭 中屋 仁志 高知大学人文学部人文学科 牧野 るみ 高知大学人文学部人文学科 西川 麻衣子 ◆安徽省博物館名品展開催報告 高知県立美術館学芸員 川島 郁子 ◆平成11年度海外技術研修員にインタビュー 研修員 林 高興・鄭 久坤・董 広平 |
平成11年度スポーツ国際交流事業 高知県と安徽省のスポーツ交流は、お互いの競技力の向上やスポーツ活動の活性化を図り、両県省の友好関係をさらに発展させることを目的に始まり、毎年監督・選手の派遣及び受け入れが行われています。3年目を向かえた今年は、安徽省から柔道と陸上競技の11名が8月15日〜22日にかけて来高し、高知県の国体強化選手とともに練習に汗を流しました。監督・選手へのインタビュー、練習に参加した日本人選手の感想をご紹介します。
「スポーツ国際交流に参加して」 (財)高知県スポーツ振興財団 服部 康隆 この度、中国安徽省から柔道と陸上競技の選手団が本県とのスポーツ交流のためにやって来ました。私ども陸上競技選手、役員においてはアジアを代表する中国の「パワー」というものを間近で体験できるチャンスであり、今後のトレーニングのヒントが見つかればという思いで非常に期待をして交流合宿に望みました。 今回、陸上競技では呂選手と楊選手の2名を迎えました。2名とも20歳という若さで中国のトップレベルで活躍しており、実際動きを見てもパワフルで中国独特のダイナミックさは圧巻でした。ただ合宿中はほとんどが激しい雨に見舞われてしまい、十分なトレーニングができなかったことが少し残念でした。 私は試合や合宿で中国に行ったことがありますが、向こうでは屋根付きの練習場が主流で今回のような雨が降っても、また寒い冬でも暖房を入れてオールシーズン、毎日質の高いトレーニングができるよう設備されていました。彼らはオフ・シーズンでも関係なく高い体力レベルを維持できるわけです。 今回日本に来た2名の選手も祖国との施設面での大きな違いにとまどいがあった様子でした。中国のアマチュアスポーツは日本と違い、幼い頃から施設に入れられて英才教育を受け、その中で特に秀でた者は国の代表としてより保証されていくといったシステムで、趣味や健康のためにスポーツを楽しむのではなく、生活のためにスポーツをするので競技に対しての貪欲さは日本とは比較になりません。そんな恵まれたスポーツ環境にプロ意識のある中国選手と数日間共にし、彼らのレベルに追いつくためには彼らより何倍も集中して今よりもっと高い意識を持ってトレーニングしていかなければならないと強く実感しました。 今回の期待以上の収穫にこの交流の場を設けてくれた高知県、安徽省の関係者の方々をはじめ、選手団の皆さんに深く感謝すると共にこれからの高知県のスポーツの発展に役立てて行きたいと思います。 「中国選手との交流を通じて」 高知大学教育学部生涯教育学科 古味 由子 毎年、高知県柔道協会が主催する強化合宿には、県内の中高校生と社会人が参加しています。今年はこの合宿に、中国から柔道の選手団に来ていただきました。選手団の一人、女子柔道の解選手は私と体格が似ていました。練習では体力的・技術的なレベルの違いをいやと言うほど見せられ、自分の実力のなさを情けなく思いました。そして幾度も稽古をつけていただきました。 強い女子選手がいない高知県での合宿に、解選手に参加していただいて、私だけでなく高知県の女子柔道選手をはじめ、指導者の先生方も大きな興味関心を持つと同時に、レベルの違いを実感したことと思います。試合では負けはしたものの、練習の時よりは粘りのある試合運びができ自信につながりました。実力の差を実感し、次への課題を見い出せました。 合宿中には練習だけでなく、一流選手や講師をお招きして研究会を行いました。ここでも発想の違いから様々なことを学びました。大学では中国語の授業を受けたものの全く理解できない私ですが、通訳の方の助けをいただいたり、ボディーランゲージにより、ある程度コミュニケーションをはかることができました。 今回は柔道の稽古中しか一緒にいられませんでしたが、機会があれば解選手の柔道感や中国の生活習慣、文化などにも触れてみたかったです。食事をはじめ気温など、慣れない環境においても自分自身の柔道ができる中国の選手団を尊敬します。 これからも異文化に触れる機会を大切にし、私も海外へのスポーツ交流に積極的に参加したいと思います。 |