第9回日中友好書道展開幕式
 
 
ニーハオ安徽  高知県安徽省友好交流委員会
2001年7月発行 第14号

◆新たな市民交流に向けて
 安徽省蕪湖市長 宣 林
◆蕪湖中興混凝土有限公司
 澤本 末雄、山崎 博司、宮田 稔、宇賀 豊
◆第9回日中友好書道展・
 世界遺産『張家界』の風光を訪ねて」

 高知県日中友好書道愛好家訪中団 渡辺 英子
◆安徽省林業庁の研修員を核とした
 揚子江流域植樹ボランティア活動顛末記

 高知県森林インストラクター会会長 塚地 俊裕
◆ボランティア教師奮闘記
 合肥連合大学ボランティア日本語教師 古田 喜美恵
◆安徽省からの新しい国際交流員
 高知県国際交流員 馬 俊



〜蕪湖市長からのメッセージ〜

宣林蕪湖市長
                         
 ●●●新たな市民交流に向けて●●●
                         

平成13年4月6日から9日まで、高知城築城400周年を記念して開催された高知サミッに参加するため、蕪湖市政府友好訪問団を率いて宣林蕪湖市長が来高されました。

写真右:
来高した蕪湖市政府友好訪問団(高知サミット会場にて)


 高知の皆様こんにちは。この度、私ども蕪湖市政府友好訪問団は、高知市と高知市蕪湖市友好都市委員会のお招きにより、満開の桜に包まれたこの美しい高知に参りました。はじめに200万の蕪湖市民を代表し、今回の訪問目的であります高知城築城400周年の記念式典のご成功とお祝いを申し上げます。

 さて、蕪湖市は中国安徽省の南東部を流れる長江に位置する港都市です。2000年の歴史を有する中国四大「米の市」として有名で、古来より米、茶、木材等の集散地として栄えてきました。温暖湿潤な気候と豊かな自然に恵まれ、「漁米の郷」「江上入画」とも称されています。

 1978年に始まった中国改革開放政策により蕪湖市は安定した経済成長を遂げ、新建材や自動車産業、電子工業の部門で大きな発展を見ました。特に10年前に開発がはじまった蕪湖経済技術開発区には、現在、穂岐山刃物株式会社が投資した蕪高産業有限公司と大旺建設株式会社が出資した蕪湖中興混凝土有限公司をはじめ、世界18ヶ国の各社からの投資と工場進出を受け、喜ばしい成果を獲得しました。

 また、全長10キロメートルの鉄道と6キロメートルの自動車道を兼用する蕪湖長江大橋が四年の建設期間を経て昨年9月30日に開通しました。近隣地域の経済発展はもとより、将来的には武漢と南京の経済中継地としての発展が期待されています。市内では旧商店街である中山路が全面改装され、道幅50メートル、長さ800メートルのモダンなショッピング街に生まれ変わりました。
 
 その中山路からは蕪湖市民の憩う鏡湖公園が見え、蕪湖市民と高知市民の友好交流のシンボルである蕪湖高知友好会館が湖面に美しい佇まいを見せています。また、鏡湖畔の高知園で成長する記念樹は、両市の友情と交流の成長を見守っているかのようです。両市の青年が、これからの中日友好を担っていってくれればと期待しています。

 近年、蕪湖市から高知へ建築、アパレル、調理等の分野で200余名の研修員を派遣しました。彼らは帰国後も高知で学んだ技術を活かして、蕪湖市の企業発展と友好都市交流事業に貢献しています。

 今、私たちは21世紀に入り、平和と発展を課題としながらも新たな市民交流の時代を迎えました。「鏡湖」と「鏡川」は、「鏡」という字で結ばれた両市市民の憩いの場として有名です。また、両市が大型の陸上競技場を建設しているのも不思議な共通点です。

 これからもこの出会いと縁を大切にしながら蕪湖市と高知市、安徽省と高知県の国際友好都市交流を前進させ、青少年の交流を含めた幅広い分野での活発な交流をとおして、両市、両省県の繁栄と幸福を念願しています。

記念植樹会場にて(左からインドネシア・スラバヤ市長代理、松尾高知市長、アメリカ・フレスノ 市長代理、宣林蕪湖市長、北海道北見市長、安岡前高知市議会議長)
 
 

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