WINDOW(財)高知県交流協会 2001 世界の笑顔あつまれ Summer No.29
高知県国際交流協会内に国際協力事業団国際協力相談コーナーが設置され、国際協力推進員として青年海外協力隊OBの大原健治さんが7月に赴任しました。ガーナでの青年海外協力隊経験を活かして、開発教育や国際協力ボランティアに関する相談、出張講義など国際協力推進のため幅広い活動を行っていきます。 問合せ:高知県国際交流協会内 TEL 088-875-0022 FAX 088-875-4929
1994年に起こったルワンダ虐殺の報道を見て、当時大学院生だった私は大変なショックを受けました。それを機に、内戦や虐殺が起こらないようにするために自分にも何かできないかと考えるようになったんです。自分にできること、自分の得意分野といえば、やはり専門に勉強していた数学。内戦や虐殺をなくすためにはしっかりした教育が重要で、教育をとおして何が真実で一人ひとりが何をしなければいけないのかを考えるきっかけを与えたいという思いもあり、理数科教師として青年海外協力隊に参加することを決心しました。
ガーナの子どもたちは両親や学校の先生、目上の人の手伝いをよくします。これは特別なことではなく、手伝いをするということが子どもたちの大事な役目なのです。また、困っている人がいたら助けてあげる。これもガーナの子どもたちにとっては当たり前のことです。そんなガーナの子どもたちの中には、経済的な理由で学校に行きたくても行けない子どもがたくさんいます。世界にはそういう国があるということを日本の子どもたちに知ってもらいたいですね。 アフリカの子どもたちは自分たちのおかれた状況を悲観的に考えるのではなく、それを現実として捉えてたくましく生きています。実際に会ったアフリカの人たちは、私が想像していたよりも強い精神力を持っていました。
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