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   公文さんと風呂敷遊びに興じる第十三中学生

民間国際交流団体紹介

中国安徽省
「植樹と心の交流記」

安徽省日中友好の森づくりネットワーク

代表 中森 道雄



 1994年に「高知県と安徽省の友好提携」が調印され、塚地さんを中心とする高知県森林インストラクター会主導の植樹活動は4回に亘り参加者121人、約3万本と多大な成果をあげてきました。

最近増えてきた森林ボランティア団体が個々に持つ「技術と人材」の活用を考え「安徽省日中友好の森づくりネットワーク」(以下ネットワーク)を13年11月に設立し、高知県森林インストラクター会の植樹活動を引き継ぐことになりました。


記念植樹 中央女性:森上海副領事、右から2番目:中森さん

 新メンバーによる植樹活動は14年3月20日から24日と決定。ネットワークのボランティア46人、県の林業技術交流員3人は、長期研修の為来高していて帰国する陶亮君、殷勇君の引率により、3月20日憧れの安徽省へ出発しました。

 21日朝林業庁を表敬訪問。程鵬副庁長(元高知県林業技術研修員)他幹部とネットワークの対面式を行い、バスで准南市八公山地質公園へ移動。植樹地は小高い丘の上で桃の花が優雅に咲く聖地。陳世礼市長、日本国上海領事館森副領事、程鵬副庁長、ネットワーク代表の挨拶等で盛大な植樹式典。記念碑の除幕の後いよいよ本番の記念植樹です。

 植樹地には沢山の旗が閃いていて、まるでおとぎの国のようでした。地元の第十三中学の生徒と先生、政府関係者等100人を越す人々とネットワークが思い思いのチームを組んで1mを越す桜や梅の花木を次々と植樹。言葉は通じませんが植樹は手慣れたものです。身振り手振りと筆談で、中国の子ども達に木の植え方を教えていました。

 昼食では弁当を手に、筆談や身振り手振りで交歓。記念碑の前で舞踊や歌が披露され、ネットワークからも日本の歌謡曲や童謡を披露。中国の学生達も我々の輪の中に入って歌い、みんなニコニコ顔。今年のネットワークの目的である「記念植樹と心の交流」の芽が吹きました。

 准南市主催の夕食会では中国側から舞踊や鼓弓が披露され、こちらは歌とよさこい踊りの答礼。中国の要人、生徒達も入って国際チームの大乱舞となりました。


よさこい鳴子おどりの乱舞へと交流は続く

 翌日は 湖中学の講堂で第十三中学と共に歌や踊りの合同交歓会。ついで、高知から持参した鳴子と法被を使って「よさこい鳴子踊り」の共演。緊張していたみんなもすっかり打ち解けて踊り捲りました。よさこいのリズムは人の心を虜にするようです。

 最後は心の交流のメインである魚梁瀬杉の宝石箱、土佐凧、折り紙、似顔絵、手芸、風呂敷遊び、貝殻のネックレス作り等のコーナーを設けたところ、世界に一つしかない自分だけの物作りに、女学生を中心に押すな押すなの大盛況。

 交流会が終わるとあれほど大喜びしていた女学生達が涙を流して別れを惜しんでくれました。言葉は片言でも心は通じます。ネットワークの心は中国の純粋な子ども達の琴線に触れた涙が全て。やっぱり来て良かった。ネットワーク全員のひとしい感慨でした。

 私達は今回、緑の羽根募金(国際協力事業)の協力を得て植樹活動を行うことができました。春と秋に「緑の募金期間」を設けています。日本、中国ひいては地球環境を守る為に皆さんの温かいご協力をお願いいたします。

 最後に、今回色々とご協力頂きました県森林政策課及びネットワークの受け入れに奔走して頂きました安徽省林業庁の皆様、誠に有り難うございました。

 植樹でお世話を頂きました安徽省林業庁の皆さん、交流して頂きました第十三中学と 湖中学の生徒、先生達とネットワークの皆さんは文通を通じて、現在も「心の交流」を行っています。又、安徽省からの来高者との交流も増えつつあります。この植樹活動「心の交流の旅」に読者の皆さんもご一緒しませんか。




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