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『日本に戻ってきたよ!』

高知県国際交流協会 国際交流員 ダニエル ロックマン



高知は気持ちイイですね!:高知城にて

私の初仕事:橋本知事を表敬訪問

仕事中の私は目が違う

【高知って?】

 今年の7月、イギリスのダーラム大学を卒業し、8月生地であるオックスフォードから高知に来ました。高知県を地図で確かめると、モロッコのカサブランカと同じ緯度でした。思わず「わー、暑そう!」と言ってしまいました。そして8月の初め、スーツを着て、高知に到着した時、私は「わー、暑い!」と言っていました。イギリスの天気とは全然違います。暑さに慣れるには時間が必要でした。

 他にも大きな違いがあります。寿司や(日本風の)カレー、お好み焼きに味噌汁、刺身やかつおのタタキ(これは高知が一番)、そしてとても美味しいお蕎麦やうどんはイギリスでは食べられません。

 私は日本の文化や言葉がとても好きです。日本で暮らしていると、イギリスで育った私とは違った観点からの意見を聞くことができ、日常の生活が教科書になります。海外生活の利点は、何と言っても『発見』です。

【多彩な趣味】

 子供の頃から、音楽を聴くことが好きで、大きな影響を受けました。6歳から20歳まで聖歌隊で歌い、バイオリンも弾きました。好きなジャンルはクラシックをはじめ、ジャズ、ヒップホップ、エレクトロニカ、ドラムンベース、アシドジャズなど。日本の伝統的な音楽も何か習いたいと思っています。

 映画も大好きです。近いうちにビデオカメラと質の良いパソコンを使って、自分の映画を作るつもりです。

 日本の伝統的な文化についても興味があり、毎週合気道をやっています。足が痛くて本当に辛かった正座が、最近では10分位ならできるようになりました。合気道は単なる運動ではなく、精神や気を使って相手を破ります。そのため脳もよく働かせます。

 そしてスキー。クリスマスから正月にかけて、オーストリアへ行き、2月には北海道へ行くつもりです。楽しみにしています!

【なぜ日本?】

 私が16歳の時、両親が三年間横浜に住んでいたので、学校が休みの間だけですが日本に滞在する機会がありました。とても面白い国「日本」について興味が湧き、大学で専門を選ぶ時の、大きなきっかけになりました。

 大学での専攻は日本事情で、日本語、日本の歴史、文化、文学、社会、哲学などの分野を三年間勉強しました。そして二年前、提携校である上智大学への留学のチャンスをつかみました。上智大学では日本語の集中コースも受け、沢山のことを学びました。その間、夜の遊びも経験し、東京の生活にも慣れ、充分な友達ができました。本当に楽しい一年間でした。そして「日本にまた戻って来よう!」と決めたのです。

【私の仕事と野望】

 今、高知県国際交流協会で国際交流員として、通訳、翻訳、異文化理解講座、学校訪問、H.P.の英語版製作などの仕事をしています。仕事を通じて、子どもに限らず一般の方々に世界の色々な民族や文化について理解してもらうということは、とても大切なことだと思います。なぜなら、他の民族や文化を理解することによって、差別などの問題が少しずつ改善されると思うからです。国際理解教育は、本当に必要でやりがいのある仕事だと思っています。

 声を掛けていただければ、学校、地域、いろんな所に出向いてお話をさせて頂きます。この機会に皆さんも是非、異文化理解だけでなく国際協力、国際問題などについて深く考えてみて下さい。




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