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韓国大学生訪日研修団来高

 平成16年11月13日から15日の日程で、韓国大学生訪日研修団(大学生18名、随行2名)の一行が来高しました。この訪日研修団は(財)日韓文化交流基金が、毎年、日韓両国の相互理解の促進を目的に教員や大学生を招聘しているもので、都市部での視察研修等に加え日本人の実生活を体験してもらうため地方でのホームステイを組み入れています。本県での受入のお世話は、当協会が行っており今回で4回目となりました。



 来高初日は、夕方からのホームステイまでの時間を利用し、龍河洞や桂浜を散策しました。龍河洞では、鍾乳洞の不思議な世界に興味を示し、長尾鶏の尾の長さに驚いていました。桂浜では、坂本龍馬の銅像を見学、波打ち際まで近づいたり、竜宮からの眺望を楽しんだりと、初めて見る雄大な太平洋に感動している様子でした。 
  夕方からは研修団のメインのホームステイ。ホストファミリーとの対面式では、それぞれのホストファミリーが紹介されるたびに歓声をあげ、期待と不安が入り交じった様子で式場を後にしました。
  ホームステイは、2泊3日という短い時間でしたが、家族との交流はもちろん観光地の見学や食事など、それぞれのホストファミリーの温かいもてなしを受けたせいか、対面式での不安な様子はすっかり消え、楽しそうに笑顔で語り合ったり、抱き合って最後の別れを惜しむ者もいたのが印象的でした。 
  研修団一行の最後の日程は高知工科大学の訪問でした。研修団は工学部系の大学生が中心だったせいか、大学概要の説明には熱心に聞き入り、大学施設の見学、特に研究室や研究機器に興味を示していました。そして、高知工科大学の学生たちの企画による交流会、昼食会に臨みました。交流会では、小学校へのパソコン支給の支援、就職状況や対策など、熱心にディスカッションが行われました。また、昼食会は、たどたどしい英語(?)、日本語、それにジェスチャーなどで会話も弾み、和気あいあいとした雰囲気で、お互い連絡先を交換している姿も見られました。


政治協商会議友好訪問団来高

 高知県と友好提携している中国・安徽省から政治協商会議友好訪問団7人(団長・王鶴齢副主席)が、平成16年12月5日から7日まで来高しました。
  政治協商会議は、各民族各界の代表などで構成され、政治や経済など政府の活動に対して民主的監督をする中国独特の機関で、同会議のメンバーのみが来高するのは今回が初めてでした。
  訪問団一行は、韓国訪問を経て5日の夕刻高知入りしました。翌6日は、高知城を見学した後、県庁を訪れ、橋本大二郎知事と森雅宣議長に面会しました。
  知事との懇談では、王団長が安徽省の工商連合会の会長を務めている関係もあり、「今後は民間企業との交流・協力の促進を望む」との発言に対し、知事からも「高知には高い技術力を持つ企業があり、是非そうした企業との経済交流を図りたい」と語り、同じ見解を示しました。
  午後からは、環境分野の視察のため、東洋電化工業(株)と高知市清掃工場を訪問しました。東洋電化では、四万十川方式による水処理システムについて、また、清掃工場では、家庭から出るゴミ処理についての説明を受け、皆さんは熱心に耳を傾けていました。いずれでも「水処理能力はどれ位か」「運営費や国からの補助はどれ位か」など次々と質問が出され、環境に対する関心の高さがうかがわれました。
  最後に、友好提携10周年を記念して特別展を開催中の牧野植物園を訪れました。安徽省から直接仕入れた漢方の展示や生薬市場の再現などを楽しそうに見学されていました。
  2泊3日の高知での過密スケジュールはあっという間に過ぎ、翌7日午前に高知を離れた一行は、東京・京都・大阪を訪れた後、11日に無事帰国されました。



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