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日本語ボランティア講師を養成

〜県下在住外国人への支援体制を充実〜


 高知県内の在住外国人は、平成16年12月現在で約4,000人と年々増加しており、居住地域も高知市周辺地域から県下全域に広がっています。
 国際交流協会では、在住外国人の支援策の一環として従来から、日常生活を快適に過ごすために必要な基礎的な日本語を指導する「日本語講座」を開催していますが、こうした在住外国人の増加と居住地域の広域化が進む中で、16年度からボランティアで日本語を指導していただく講師の育成に取り組んでいます。
 本年度は、初心者の方を対象にした「日本語ボランティア養成講座」と、指導した経験のある方等を対象にした「日本語ボランティア・スキルアップ講座」(スキルアップコース)の2講座を開催しました。  

緊張した面持ちで自己紹介をする日本語学習皆さん


初級コース
 今回で3回目を迎えた初級コースの受講者は15名で、年齢は20代から60代までと幅広い方に参加していただきま した。講座は、5月14,21,28日、6月4日の各土曜日の4回、午後1時から3時30分の計10時間の講義を当協会の研修室で行いました。講師は、当協会日本語クラスの講師でもある池純子先生と尾中美代子先生でした。講義は、まず普段私たちが使っている日本語の特徴はどういうものかから入り、日本語教育の概要、日本語授業を行ううえでの注意点や実際、最終日には日本語指導についての意見交換、実習、日本語ボランティアとしての心得や学習・生活支援のポイント等を学びました。
  受講者からは、「県内在住の外国人が多くなってきているので、こういった講座は必要」「ボランティア活動のきっかけの一つとして大変有意義な機会を与えてもらった」との感想をいただきました。

 



スキルアップコース
 平成16、17年度の初級コースの受講者や日本語指導のある程度経験のある方、22名が受講されました。講座は、7月9,16,23,30日の各土曜日の4回、午後1時から3時30分までの計10時間で、市町村職員共済会館で行いました。講師は、初級コースと同じ両先生にお願いしました。
  「みんなの日本語初級U」のテキストを中心に、レベルやニーズにあわせた指導をする上での留意点、自分の日本語を見直してみること等を学びました。また、在住外国人に学習者として参加してもらい、本番さながらの実習を行いました。受講者の中には、初めて外国人の方に教える方もおり、初めは会話にぎこちなさがあったものの、数分経つと、参加者全員は以前からの知り合いのように会話も弾み、和やかな実習となりました。

 


 この講座を機会に何組かは引き続き日本語指導を引き受ける約束もでき、まさに実りのある講座となりました。
  また、受講者のほとんどの方が、今回の受講によってボランティア活動をある程度できるようになったとアンケートの回答があり、国際交流協会をサポートする力として心強く思います。
  国際交流協会としては、今後も継続して講座を開催し、県下全域に日本語を指導するボランティアの講師を育てていきたいと考えています。
  「在住外国人のために日本語を教えたい・日常生活の支援をしたい」など、日本語ボランティア活動に関してご興味のある方は、協会まで是非ご一報ください。



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