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「東南アジア青年の船」参加青年来高
 

日本人参加青年も活発な方ばかり

よさこい鳴子踊りに挑戦
 平成13年9月7日から9日まで、内閣府(旧総務庁)が主催する「東南アジア青年の船」参加青年30名が高知を訪れました。 高知での滞在は2泊3日と短いものではありましたが、温かいホストファミリーと過ごした時間は、どの青年にとっても大切な思い出となったようです。
 参加青年とホストファミリーの方に、ホームステイの感想などお伺いしました。


ホストファーザーの肩を
もむハスリンダさん
ハスリンダ・ビンテ・ ショーニブさん(30)/シンガポ−ル

 政府運営の結婚相談所に勤めています。シンガポールの結婚平均年齢は27歳。最近は晩婚化が進んでいます。仕事はバリバリこなすが家事ができない、という女性が多くなってきています。実は私も結婚するまでは料理が苦手でした…。
 最近、中国やヴェトナムの女性と結婚するシンガポールの男性が増えてきています。彼らにとって従順な中国やヴェトナムの女性は魅力的なようです。
パン・テック・キングさん(25)/ブルネイ

ホストファミリーと一緒に(左端がパンさん)
 ホームステイは最高でした。お父さん、お母さん、智香。私たちを温かく迎えてくれた優しい家族に出会えたことが、何よりもうれしかったです。
  私は現在大学生で、「東南アジア青年の船」下船後は就職活動に入ります。お金持ちの国と言われているブルネイでも今は就職難です。でも、仕事に就いた暁には、お金を貯めて絶対また高知に来ます!
タイ・ヴィレークさん(20)/カンボディア

(左から)ヴィレークさん
野村さん、ブンタンさん(ラオス)

 ホームステイでは日本の生活様式、目上の人を敬う日本人の昔からの教えを知ることができました。ホストファミリーの側を離れたくありません。このままずっと高知で暮らしたいです。

野村 真仁さん(ホストファミリー)
 日本の名前を付けてほしいというので、カンボディアの青年は「カズ」、ラオスの青年は「イチロー」と命名しました。二人ともとても喜んで、ホームステイ中、家族はその名前で呼ぶようにと言われました。初めてのホームステイということもあり、また、人懐こいカンボディアとラオスの青年ということもあり、私を慕ってくれて私の側を離れようとしません。何度もホームステイの受入れはしましたが、ここまで感慨深いのはそうありませんね。
ノール・アジアン・ビンティ・アマッドさん(25)/マレーシア
 紙漉きは貴重な体験でした。自分で和紙のポストカードを8枚も作ったんですよ。マレーシアでは和紙は高級品です。いいお土産ができました。また、大工をしているお父さんの仕事場にも連れて行ってもらいました。マレーシアの家は鉄筋造りのものが一般的ですが、日本の家は木をふんだんに使っていて素晴らしいですね。

桂浜にて
(左から)土居さん、ハさん
村井さん(日本人参加青年)
土居 喜代さん(ホストファミリー)
 今回、我が家にホームステイしたのはベトナム人女性のハさんです。ハさんは前向きでとても勉強熱心な方でした。ジャーナリストという職業柄か、訪れた伊野町の紙の博物館でも紙ができる過程について盛んに質問し、しっかりメモを取っていました。
 また、我が家で挑戦した書道にも大変興味を示し、2度ほど手を添えて書き方を教えてあげると、後は一人で一生懸命友達の名前をカタカナで書いていました。うれしいことに、ベトナムに帰ったら書道を書いて日本に送ってくれると言い、重い書道道具を持って帰ったんですよ。
 86歳になる父もハさんが家に来てくれたことが大変うれしかったようで、ホームステイ終了後、「生きていてよかった。もっとベトナムのことについて聞きたかった」と言っていました。
 最後に空港で、目に涙をためていたハさんの姿を忘れることができません。これからも海を越えて彼女との交流を続けていきたいです。

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