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ラオスで目覚めた僕の遺伝子兵庫県出身で、高知大学農学部卒業と同時に青年海外協力隊として2年間ラオスに派遣された中井さん。国際協力にJICAを役立てようと、国際協力推進員として高知県に赴任、活躍中です。ラオスでの活動内容や、現在の活動状況についてお話を伺いました。 国際協力推進員 中井 浩高知市本町4-1-37 高知県国際交流協会内 |
サッカー仲間と:中央が中井さん |
【遺伝子を呼び起こせ】ラオスの南部『サワンナケート』 ◆有用果樹の導入 ◆ナーケー農業学校において苗センター立ち上げの基盤作り ◆基本的な果樹栽培法の普及 【豊富なフルーツ】市場で聞き込みをし、産地や味を調べ、任地の果樹は制覇しました。マンゴー、パパイヤ、ココヤシなど暖かい地域でできるフルーツの栽培が盛んで、お薦めは『ミルクフルーツ』。ラオス産が多く、虫が沸きやすいのが難点ですが、 味はマンゴスチンのようでとても甘くて美味しい。また、『カニステル』ってご存知ですか?歯ごたえも味も栗かぼちゃ!とても美味しく、高知にあれば大 人気でしょう。その他ライチやタマリンドはタイ産が多い中ラオス産は味が濃 く、人気でした。
【ラオス人ってこんな人】 喧嘩はしない。人前で怒鳴ったりもしない。そういう人たちを軽蔑する考えさえ持っています。心が広く温厚で、本当に親切。言いたいことがあれば、会 話の中でユーモアたっぷりに伝えます。 【そんなラオス人の運転は・・・】“温厚な人たち”の国という印象ですが、交通状況はとても悪く、非常に危険。『右側通行』しかルールが無いのも問題です。舗装も余りされていない道 で無理な追い越しをするので、事故が多発。また、バイクはサイドミラーを外 すのが流行っており、これもまた危険。 警察は?というと、商業許可証や滞在許可証を持っていないベトナム人、中国 人の取り締まりに追われ交通取締りをしている余裕がありません。 【協力的な仲間たち】活動には非常に協力的で、沢山の人に助けられました。また、10ヶ月間山形 県での研修経験があるカウンターパートが大学では副校長をしており、それに 加えてタイの大学を卒業した人がいたので、3人で話を進めることができました。 これに関しては理想的な形で話が進んでいる実感があり、満足していました。 【苦労話もあります】 苗が非常に少なく、厳しく管理しないと盗まれることもあります。また、販売して資金を作りたくても、お金の管理が悪く、とても無理でした。私たち日 本人とはやはり文化も歴史も違い、仕事に対する意識も全く違いました。「このままではダメだ」と一部の人たちは思っていましたが、ラオスは年功序列の社会。若手の良い意見などは聞き入れてもらえません。ラオス人が逆らわないのは、“先生”、“親”、“警察官”。先生は偉大で、自分が前に出ることはできないのです。もどかしくもありました。
【充実した毎日】私の特技は音楽、サッカー、酒です。この3点はラオス人の最も得意とする分野で、非常にプラスに働きました。学校での活動の合間、サッカーに明け暮れ、ラオスで流行のディスコでは生バンドをバックに友人たちと酒を飲み歌いました。ラオスではタイの芸能人や歌が流行っており、私が唄うこともありま した。友人たちは街へ遊びに出るとき、食事やピクニックに行くとき等、必ず 「浩を誘おう!」と言ってくれ、本当に楽しい毎日を過ごすことができました。 【現在の活動内容】小、中、高、大、呼んで下さる学校に出向き、JICAボランティアOBの体験談を講演しています。また、JICAボランティア事業の募集説明会、選考試験、草の根技術協力事業なども私たちの仕事です。 今後、学校、地域、メディアへの出演など、できる限り出向き、講演させて頂きますので、お気軽にお声をお掛け下さい。 草の根技術協力事業:国際協力の意志を持つ日本のNGO、大学、地方自治体及び公益法人等の団体による開発途上国の地域住民を対象とした協力活動を促進し、助長することを目的に実施する事業。 草の根技術協力事業:国際協力の意志を持つ日本のNGO、大学、地方自治体及び公益法人等の団体による開発途上国の地域住民を対象とした協力活動を促進し、助長する事を目的に実施する事業。 |
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