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letters from abroad

 Hola! 高知のみなさん、こんにちは。昨年から始まった「現職教員参加制度」を利用させて頂き、私は今、ボリビア共和国で協力隊員として活動しています。日本で2ヵ月半の訓練を終え、2004年7月中旬にボリビアへ。首都ラパスでの1ヶ月の訓練を終え、任地サン・イシドロへ赴任し、現在(2004年12月)、4ヶ月目を迎えています。

氏名    大野 優

職種    小学校教諭

派遣国  ボリビア

配属先  教育・文化・スポーツ省 
       サンイシドロ校

隊次   16年度1次隊

      (高知商業高校より現職参加)

 

  私たちが語学訓練のため1ヶ月だけ滞在した首都ラパスは、大きなすり鉢状の町です。三角錐を反対にした形の上部には、日干し煉瓦の家々、中央部にはコロニアル建築の家々、そして、底辺には高層ビルが立ち並んでいます。首都に暮らす人々はスペイン語を話しますが、スペイン人の入植前から話されていたアイマラ語を話す人もたくさんいます。
ラパスに滞在していた1ヶ月間に、いくつかの学校を見学させてもらいました。ボリビアでは、義務教育は8年間、中等教育は4年間です。どこの学校へ行っても、全ての教室の黒板の上に、国旗と並んでシモン・ボリーバル(建国者)とスクレ将軍(初代大統領)の絵が飾られています。行事のときは、国歌及び2人を称える歌が歌われます。音楽の教員によるアコーディオン伴奏により、全員が元気に歌います。時間割は2コマ続きの8コマ(1コマ約40分)で、教科は日本とほぼ同じです。宗教の授業があるのが特徴的です。驚いたことは、毎朝11時におやつのような朝食(例えば、バナナと牛乳)が政府配給によりでます。この朝食が大切な栄養源となっている子どももたくさんいるそうです。どこの学校でも、昼食を挟まずに学校は終了します。なぜなら、教室数が足りないため、ほとんどが2部制の学校だからです。
 
 ボリビアは、地球儀で見ると日本の反対に位置し、ブラジルから半時計回りに、ペルー・チリ・アルゼンチン・パラグアイに囲まれています。南米大陸のほぼ中央にあるため、ボリビアは南米のcorazon(心臓、スペイン語では二つ目のOにアクセントがあります)だと言われています。日本から飛行機で約30時間、日本との時差は13時間です。日本の約3倍の110万kuの土地に、日本の人口のたった7%に満たない830万人の人々が暮らしています。世界一高度に位置する首都ラパスがあり、富士山よりもはるかに高い6000m級の高峰が14座もある国。また、チェ・ゲバラが暗殺された場所でもあり、日本の県名を持つ都市「オキナワ」がある唯一の国としても有名です。



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