2000年10月18日、蕪湖市との友好都市提携15周年を記念して、高知市民親善訪問団144名が蕪湖市を訪れました。
高知空港を飛び立ったチャーター機は、2時間余りで上海に到着。それから約5時間、高速道路を通ってバスで蕪湖市へ。蕪湖市のホテルでは子どもたちの「歓迎」の声に迎えられました。
蕪湖市内視察は開通間もない蕪湖長江大橋から始まりました。全長約6キロの大橋からは眼下に水を滔々とたたえる大河長江を見下ろします。はるか向こうはかすんで見えません。国家プロジェクトによるこの大橋は蕪湖市民の誇りです。
その後、市の中心部、百貨店や映画館の立ち並ぶ中山路ショッピングモールを散策しました。近年開発されたその一画は、今では市民の憩いの場にもなっています。平日の昼間にもかかわらず多くの市民が買い物などを楽しんでいました。
蕪湖市経済開発区では、自動車工場と、1994年に高知市と蕪湖市の経済交流の先駆けとして設立された「蕪高産業有限公司」(刃物工場)を見学しました。開発区は技術研究、生産、貿易の拠点として、蕪湖市の経済的発展を担う重要な役割を果たしています。
次に、小学生らが書道や音楽、舞踊など様々な課外活動を行っている少年宮を訪れました。大人顔負けの書をすらすらと書く子どもたちや、中国の伝統的楽器の練習に励む子どもたちの教室をまわった後、講堂で踊りや歌の舞台を見ました。子どもたちの目の輝きは訪問団の誰もに、21世紀は中国が担うであろう、という思いを抱かせました。近年の日本の子どもたちからは覗えなくなりつつある本来の子どもたちの姿を見て、訪問団の多くが感動しました。
10月19日、両市の市長と蕪湖市の幹部、市民訪問団の全員が出席して15周年記念大会が開催され、両市長による記念品交換などが行なわれました。
その後の祝賀会では、中国の音楽や踊り、雑技など盛りだくさんのアトラクションで訪問団の皆を大いに楽しませてくれました。訪問団は蕪湖市の出席者の皆さんとよさこい鳴子踊りを踊りました。最後に歌の大合唱で大いに盛り上がる中、祝賀会はお開きとなりました。
このたびの市民訪問は両市の交流の記録に大きな足跡を残すことができたと同時に、21世紀に向けて両市がより一層深い絆で結ばれていくことを確信するものとなりました。
*高知市・蕪湖市友好都市提携
1985年4月19日、高知市と中国蕪湖市との間で友好都市提携の調印が行われた。以来、教育、文化、経済など幅広い分野での多くの交流活動を通じて、両市相互の発展と理解、親善をすすめ、世界平和に貢献している。
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蕪湖高知友好会館(蕪湖市)
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