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安徽省林業庁・高知県留学生と手を結んだ中 国 大 陸 『 植 樹 と 心 の 交 流 』 奮 戦 記安徽省日中友好森づくりネットワーク 代表 中森 道雄 |
一九九四年に「高知県と安徽省友好提携調印書」を締結して以来、高知県森林インストラクター会が核となって一九九八年から行ってきた植樹活動は四回に亘り本数約三万本、参加者一二一名と多大な成果 をあげてきました。 最近、林業関係のボランティア団体が数多く生まれたことから、各団体の持つ技術と人のつながり、今まで参加してきた方々の経験とノウハウを活かすこと等を考えて「安徽省日中友好の森づくりネットワーク」を昨年十一月に設立し、インストラクター会等が行ってきた植樹活動を継承することになりなりました。 早速、県へ来校している陶君、殷君に会って、
一月に参加者の募集を始めたところ、募集枠四〇名を突破して、到頭四九名にも膨らんだ。 中国との窓口は県森林政策課木の文化県推進班赤松班長にいろいろお世話を頂き、塚元女史をリーダーとする県の林業技術支援交流の三名、ボランティアの四六名が帰国する陶さん・殷さんの引率により、三月二〇日高知空港から関空経由安徽省へ。 二一日林業庁で「副長庁 程鵬さん」たち要人と対面式。林業庁で記念撮影の後、准南市の植樹地へ移動。植樹地の八公山地質公園は小高い岡の上で周囲はピンクの桃の花が満開に咲き、まるでおとぎの国のような美しさ。 広場には准南市長、林業庁副長庁、上海副領事、八公山区人民政府区長や准南第十三中学の学生百名程度が待っていて、熱烈歓迎の後、植樹式典、記念碑の除幕と続いて、記念植樹となる。
広大な八公山地質公園の中に桜や梅等の花木を植栽して森林を創成しながら、自然の生態系を守る計画。市長も副領事も一生懸命植樹している。ボランティアは言葉は通 じないが植樹はなれたもの。身振り手振りで大勢の学生と交換しながら植えている。技術指導に言葉はいらない。走るのが早い、魚取りが上手、知恵がある等は全て人間の一つの特技にすぎないことが良く判る。 みんな、大勢の中学生に取り囲まれサインを求められて、チョッとしたスター・・・。 昼食も中学生達とそこかしこに座って摂りながら、賑やかに話したり、筆談しながら和やかに交歓。記念碑の前で洗練された中国舞踊や横笛等が披露される。我々も日本の歌や童謡を披露。午後も小雨が降る中をみんなで植樹。学生たちのキャッキャッという喜びの声に励まされ一m強の苗木が次々に公園に植えられていく。これこそ「日中友好の森」、「心の交流の森」・・・
夜は准南市のホテルで交歓会。記念植樹に参加した第十三中学の代表五名も各テーブルにつく。林業庁副長庁を始め八公山区の要人達が次々に「カンペイ」。舞踏のうまい楊チャンが唄を披露してくれる。我々は日本の歌と童謡、よさこい鳴子踊りを披露し楽しい夜がふける。 翌日は湖中学の講堂を舞台に交流会。昨日一緒に植樹した第三中学の生徒達と湖中学の生徒たちの合同である。校長先生の歓迎の挨拶の後、中学生の美しい合唱や練習を重ねた素晴らしい舞踏に称賛の声しきり。我々も四季の歌を中国語で披露した後、「結んで開いて」等手足を動かす童謡を中国生徒たちと合唱。 ついで「よさこい鳴子踊り」。高知から持参した鳴子一〇〇組と法被を着て、中国の生徒や先生にも鳴子を持たせて大乱舞。狭い講堂で一五〇人以上が好き勝手に踊り捲くるので大変な騒ぎとなった。緊張していたみんなもヨサコイですっかり打ち解けた。どうやら鳴子のリズムは人の心を揺さぶるらしい。 いよいよ最後の魚梁瀬杉の宝石箱、土佐凧、折り紙、似顔絵、手芸、風呂敷遊び、貝殻のネックレス作り等のコーナーを設けたところ押すな押すなの大盛況!物を創るイベントがどこの国でも人気があることが判った。県内の皆さんの協力を得て持参した鯉のぼりも学校で泳がせ喜んで戴いた。楽しい交流会が終わると、あれほど大喜びしていた女生徒達が涙を流して別 れを惜しんでくれたのにはしばし絶句・・・。来年も必ず来るよ「再見」の声も細々・・・。 「木を植えるだけでなく心も植える」ことを合言葉として「心の交流」にみんなが取り組んだことがこのような好評に繋がったのだろう・・・。
今回、私たちの受入れにご苦労戴きました中国林業庁・留学生の皆様に深くお礼申し上げます。色々お世話を戴きました高知県、ボランティア参加者の皆さん誠に有難うございました。読者の皆さん私達と「心の交流の旅」にご一緒しませんか。 謝謝 |
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