ニーハオ安徽 2002/12 発行 第17号 P1 P2 P3 P4 P5 P6


安徽省行政訪問団が2年ぶりに来高

 高知県と友好提携している中国安徽省の行政訪問団6人 (団長:項 仕安安徽省財政庁副庁長)が、平成14年11月18日から21日まで3泊4日の日程で来高しました。行政訪問団が来高するのは2年ぶりで、今回は農業金融支援策を調査するのが主な目的。高知での短い日程の中精力的に県内を視察され、各方面で友好交流を深めることができました。


歓迎パーティーにて
左:安徽省行政訪問団 項団長
右:安徽省友好交流委員会 橋井会長



橋本知事と歓談する訪問団員

【再会を喜ぶ知事と団長】

 訪問団一行は、台湾訪問を経て15日に来日、東京を視察した後、18日の夕刻高知入りしました。項団長は2年前にも団員として来高しており今回が2回目です。

 翌19日には、県庁に橋本大二郎知事を表敬、項団長と知事は再会を喜び合いました。知事が「年を重ねるごとに友情と信頼のきずなが強まっている。今後も交流の輪が一層広まることを願っている」と歓迎のあいさつをすると、項団長からも「高知に来て、自分の家に帰ったような感じだ」と感想を述べられ、なごやかな雰囲気に包まれました。

 懇談の中では、知事から中国における農業金融施策についての質問が出され、項団長は「農業への金融支援策はあるが、管理面などで少し問題がある」「安徽省は農業大省であり、今後農業に力を入れていくのに先進国の状況を参考にしたい」などと答えていました。

 知事との懇談時間もあっという間に過ぎてしまい、最後に知事を囲んで記念写真を撮りました。

 


県の農業担当者との熱のこもった討議がなされた会議

【農業支援策への高い関心と新たな交流】

 この後、農家への補助金や融資制度について県農業政策課と農業経済課の担当者から説明を受けました。「県の農業生産額は県GNPの何パーセントなのか」「農家の負担利子はいくらになるのか」など次々と質問が出され、農業金融に対する関心の高さがうかがわれました。

 午後からは、県農業技術センターと西島園芸団地を視察しました。農業技術センターでは、安徽省からの海外技術研修員の韓方勇さんが出迎えてくれました。韓さんは、久しぶりに安徽省の人に会うことができて本当にうれしそうでした。

 最初にセンターの概要説明を受けた後、20万倍の性能を持った電子顕微鏡や農薬をできるだけ少なくした環境にやさしいビニールハウスなどを見学しました。ここでも「農家に対して研究した技術の普及はどのようにしているのか」「品種改良に対する国の補助金額はいくらか」などの質問を熱心にされていました。

 西島園芸団地では、周辺の9農家により農業組合法人を設立し年間約12万人の観光客が訪れるまでに成長したという概要説明に興味深く耳を傾けていました。また、水耕栽培されたメロンとスイカのビニールハウスを見学した後試食し、そのおいしさに皆さん満足そうでした。

 20日には、県内の地域おこしの成功事例として、北川村の「モネの庭」を訪れました。園内はすっかり紅葉し、とてもきれいで所々で記念写真を撮りながら散策し、深まった高知の秋を満喫されました。


牧野植物園にて小山園長夫妻から説明を受ける皆さん
右端2人が小山園長夫妻

 牧野植物園では、小山園長夫妻に園内を案内していただきました。園長夫人が安徽省合肥市のお生まれということで、訪問団の皆さんとの奇遇な出会いとなり、話しが弾みました。園長から安徽省の植物園との交流の話しが出るなど、今後の新たな交流が期待されます。

 11月21日午前、高知を離れた行政訪問団の一行は、大阪・京都を訪れた後、24日に無事帰国されました。



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