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高知で見つけた!故郷と希望高知県と友好関係にある安徽省から昨年9月、3人の技術研修員が来高されました。
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研修旅行で訪れた足摺岬にて |
呉 義鴻土壌肥料技術 研修を通じて知り合った日本の友人とのより親密な交流を保持していき、日本の農業改良普及方法を活用して、安徽省の農家に先進的な肥料の利用技術を進めたいです。 |
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周 毅森林技術計画、森林公園管理、保安林整備、苗圃管理 高知県は澄み切った空と川がとても印象的でした。また、森林に恵まれ、”人と木の共生”を基本理念とした「木の文化県構想」を持っています。体験施設や森林公園を活用した、森林環境教育モデル校での環境教育の推進などは学ぶことが多く、今後に活かしたいと思います。 |
張 良新林業政策、林業技術 日本の健全な森林・林業に関する法律や政策体系、林業生産の高度機械化を学びました。中国は林業への資金投資をもう少し重視し、森林や環境の教育が発展を導くと思います。また、日本のような森林組合、叉は森林組織を導入したいと考えます。 |
【日本語は上達しましたか?】 張 9月10日から10月11日まで日米学院で日本語を勉強しました。月曜から土曜まで、毎日7時間も授業があって、先生が真剣で真面目だから生徒は大変でした(笑)。 【木造建築についてどう思いますか?】 張 日本に来て驚いたのは木造建築が多いことです。中国の家屋はほとんどコンクリート造りです。北京にある木造建築といえば紫禁城と天壇公園ですが、それは世界遺産ですし。 【農業分野で希望はありますか?】 呉 昨年10月から高知県農業技術センターで研修しています。高知の花卉や野菜の栽培技術は中国よりも進んでいます。日本からはこれらの技術を勉強して、安徽省からは堆肥の輸出ができればいいと思います。 【 中国と日本ではお茶の飲み方も違いますね。】呉 中国では茶葉を観賞しながら飲みます。日本茶は茶葉が消えて見えない(笑)。これは茶文化の違いなんです。料理では日本が見た目をいい、お茶では中国が見た目をいうんです。中国人は談笑や会議でもお茶をまず出します。人生や経営を考えるのも中国人はお茶なんです。 【『黄山毛峰』を聞いたことがあります】 呉 『黄山毛峰』は安徽省で一番有名なお茶です。とにかく美味しくて、産地に汚染がありません。 【日本茶はいかがですか?】呉 中国では飲まなかったコーヒーを飲むようになりました。大人の味のブラックが好きです。日本茶はあまり飲みません。小さい声で言いますが「あまり美味しくない」んです。やっぱりお茶は中国茶でしょう。 【高知での生活は充実していますか?】 張 一番困ったのは食事です。お昼はお弁当を作って、夜は時々インスタントラーメンを作ります。味噌、塩、醤油味、全部大好きです。 【安徽省の見所を教えて下さい】張 自然と文化遺産として世界遺産に登録されている黄山と中国四大仏教の聖地の一つになっている九華山がお勧めです。黄山には2回、九華山には3回行きました。長江の南岸にある天柱山、六安市にある天堂寨国家森林公園、州市の西南にある琅山にも行ったことがありますが、どれも素晴らしい名勝地区です。
【高知での楽しい思いでは?】 張 高知では、ふるさと祭りや人権フェスティバルにも参加しました。山北のみかん狩りや県庁運動会も楽しい思い出です。
【若者の文化は違いますか?】 周 私は、日本の若者には合肥の若者文化にもふれてほしいと思います。携帯電話、MP3、インターネットは若者の必需品になりつつあります。若者の間では、中国茶派よりコーヒー派が増えていますし、映画でも洋画の人気が高くなっています。タイタニック、ターミネーター、ロボコップはみんな知っています。 【今年は高知県と安徽省友好提携10 周年ですが、どんな思いですか?】 張 今年の8月には高知からのチャーター便が出ると聞きました。多くの高知県民が安徽省を訪問してくれることは嬉しいことです。個人的な意見ですが、これからは林業や農業、産業や教育、スポーツなどあらゆる分野で民間交流をもっと進める必要があります。 |
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