「開発教育中四国地域セミナー」
でのワークショップ風景 |
日本で初めて日本人を意識したのは、坂本龍馬だと聞いたことがあります。今、日本人を意識しない日本人はいるでしょうか?
私たちは、高知県民であり、日本人で、地球市民であり、そして各市町民であるわけですが、地球市民を意識している時間はどれくらいあるでしょうか?地球市民として考え行動している事がどれだけあるでしょうか?
でも、きっと数年後(数十年後?数百年後?)には、地球市民としての自覚を持って生活することが当たり前のこととなるでしょう。
国際理解の風を創る会(通称:「風の会」)は、高岡郡内の小・中学校の教員が中心となってできた会です。その主な活動は国際理解教育の教材研究と実践で、月に一度(基本的には第3土曜日)、学習会を開いています。
国際理解教育といえば、「外国のことを理解する教育」と思われがちで、そのような実践も多いのですが、私たちはその枠だけでなく、地球市民としてどのように生きていけばよいかを問いかける教材開発・教育実践を目指しています。具体的には、開発教育、ワールドスタディー、グローバルエデュケーション等の理論学習と参加型学習の教材を自分たちで体験し、学校現場で実践しています。
ビデオでODAの現場を学習できる小・中学生対象「ODA開発教育キット」(外務省) |
写真を見ながら世界について考える「フォトランゲージキット」(JICA) *これらの教材は高知県国際交流協会で貸し出ししています。
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今夏8月25日、26日に「風の会」のメンバーが主体となって開発教育中四国地域セミナーを葉山村で行いました。
葉山中学校の生徒による海外派遣事業への取り組みと高知商業高校生徒会のラオスとの関わりの実践発表。そして、四国各県で活躍しているNGOの方々に国際協力・援助について熱く語ってもらいました。また、二日間、<1>海外生活の体験を伝えよう、<2>開発教育と総合学習:実践編「ひょうたん島問題」、<3>参加型学習へのヒント:「貿易ゲーム」をテーマとして3つのワークショップを行いました。それぞれのテーマに沿った話を聞き、参加型学習を体験し、学校で地域で自分たちの身の回りで地球市民としての自覚を持って生きていくためには?と考えさせられる二日間でした。
私たちは、自分たちのそれぞれの活動の場、生活の場を大切にしながら地球市民としての自覚を意識して生活し、活動していきたいと思っています。そこで、今回も中四国の各地から高岡郡の葉山村に来ていただき、国際交流、国際援助、国際理解等について学び合いました。今回の会は、たくさんの方にお世話になり無事終了できましたが、一番学ばしてもらったのは、我々「風の会」のメンバーだったでしょう。
「風の会」はできて3年程の若い会で、NGOとODAの区別がやっとつき始めた感じの会です。将来的には独自の教材開発も行いたい、独自のNGO活動も行いたいと思っていますが、今は自分たちの腹を肥やす事が一番と学習会を中心に行っています。国際理解教育に興味のある方、一緒に活動していただき、私たちに知恵と知識を与えてください。
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