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Letters from Abroad 高知県出身で、JICA青年海外協力隊員の吉田進さんとJICAシニア海外ボランティアの團野哲也さんからお便りが届きました。 |
「“ノベ族”と“チャカラ”について」 吉田 進(派遣国)パナマ(職種)村落開発普及員 ノベ族の人々
しかし、経済的にはまだ住民だけで自立できるようにはなっていないのが実状です。伝統的な焼畑農業の生産性は低く、また人口増加が加わって自給も難しくなり、男性たちがコーヒーやさとうきび農園への出稼ぎによって現金収入を得ています。 手編みかばん「チャカラ」とその役割 ノベ族の老若男女が現在でも日常的に使っている手編みかばん「チャカラ」。これはピタという植物の繊維から採った糸を植物の染料で染めて、編みこんだものです。ノベ族の多くの女性が母親から作り方を学んで作っており、横ラインやギザギザ模様(蛇のイメージをあしらったもの)が代表的なデザインですが、一点いってん異なるのが特徴です。また、チャカラの繊維は非常に丈夫で、普段は肩からかけて農産物や日常品を入れていますが、大きいものはお母さんが頭にかけて赤ちゃんを運んだり、揺りかごにしたりします。 ノベ族の真心をあなたの暮らしの中に
一つひとつ色や形の違う、この世に一つしかない手作りの良さを日本で楽しめる日が早く来ることを願っています。 |
「中東の不思議な国ジョルダンより」 團野 哲也(派遣国)ジョルダン(指導科目)レーザー照射研究
ジョルダンはイスラエルとは1994年に平和協定を締結し、ジョルダン川に架かる5本の橋で国交を開いています。また、国内的にはアブドゥラ国王、ラニア王妃の統治下、民主化とインフラ整備が急ピッチで進められています。そんな意味からも、ジョルダンはちょっと不思議な中東の国です。 ジョルダンと高知県の関係では、この国の最重要課題である飲料水、灌漑用水について高知工科大学の村上雅博教授が長年にわたり中東の水問題として研究されてきており、先日もアンマンを訪問されJICA関係者と懇談会を開きました。
レーザーは基礎研究のみならず、産業、医療分野にも幅広く利用されています。ジョルダンでも相当数のレーザーがすでに導入されているとの感触ですが、実際は、その利用に関わる諸問題を調査しなくてはなりません。これらの結果は、現在設立準備中のレーザー研究室の運営に反映されるでしょう。将来的にはジョルダン大学で技術を習得した研究者が、国内の各大学で幅広く技術者を養成できるような体制作りのお手伝いができればと思っています。 派遣後半年が過ぎましたが、家族も呼寄せ元気でやっています。暑い夏がようやく終わり、今、短い秋に入りつつあります。今までは「ストライクは見逃す」期間でしたが、これからはコンスタントにヒットを打てるように、健康に注意して成果をあげていきたいと思います。 |
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