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韓国教員訪日研修団来高

 5月13日から5月22日の日程で韓国から教員訪日研修団が来日し、東京や神奈川を訪れた後、5月17日から19日の日程で来高。ホームステイ体験や高知小津高等学校等の視察をとおして、教育研修や日本文化体験をされました。


突然の弾き語りに感動!:高知小津高等学校にて

『鳴子』を持つ手が様になってます

これきっと喜ぶね」

『竹林寺』を散策


暮らしてみたい!(牧野植物園)

金 貞姫(キム・ジョンヒ)

 『牧野富太郎記念館』は、人為的ではなく自然の特性をふんだんに生かし、美しさをできる限り壊さないように工夫された造りでした。このような建物とは想像もしていなかったので大変感動しました。
 そして、牧野先生が研究し残してきたものを、大切にそのままの状態で保存しています。その資料というのは個人の研究とは思えない量でした。
 “事実を正確に把握しろ”が、学問だけではなく芸術面にも通じる部分があり、違和感がありませんでした。
 植物園に一歩踏み出すと、また違った美しい世界が私たちを待っていました。日本国内で生息している様々な植物を沢山集め、その特性をうまく活用して美しく飾っています。このような植物園は韓国にもありますが、飾り付けや、アレンジをあまりせず、自然のままを“置いた(利用した)”という感じです。
 ここでは、東京で感じることができなかった穏やかですがすがしい気持ちになりました。高知県に住んでみたいとも思えるほどでした。

 

日本発展の原点

金 學範(キム・ハクボム)

 東京で訪問した高島高校、住吉高校とあまり差がなさそうだという先入観を持っていた。しかし、高校の正門に到着するやいなや私の考えが間違っていたというのが分かった。
 まず、学校の案内と現況について分かりやすく説明してくれた。自立、協力、誠実を目指している教育方針は、私たちとあまりにも似ていた。研修後、各教室、教師資料室、食堂など学校を巡回した。その中で、千圭學(チョン・ギュハク)先生が音楽の授業の中に入って即興的にピアノ演奏をしたのは、日本と韓国の未来が想像できる感動的な場面だった。
 今まで日本の教育は経済成長の原動力になった反面、青少年の自己規律の意志が弱くなり、相手に対する配慮不足及び奉仕精神の不足をもたらし、これは学生たちの登校拒否、学校崩壊現象などに現れもした。しかし、ここではこんな問題点を克服し、国際化、情報化、開放化教育を実施していた。また人間性育成のための教育は、多様な部活動と教育課程を通じて行われていた。休み時間にも非常に秩序ある学生たちを見ながら、こういう教育のおかげで日本が発展でき、経済大国になれたのだと思った。
 私は日本人の親切、愛国心、匠の精神、規則遵守などを学んだ。

 

日本人を体験

李 明周(イ・ミョンジュ)

 散歩をしたり、お母さんの手料理を食べさせてくれたりとありのままの日本人の生活が見られました。日曜日には法事があり、参加させていただきました。とても珍しい体験でした。その後、龍河洞に行きました。韓国にはないものが見られてとても感動しました。
 散歩に出て、韓国ではあまり見ない光景を目にしました。犬と散歩をしている人を沢山見ましたが、皆さん糞を回収しているのです。こうして散歩をする人、遊んでいる子どもたちが気持ち良く過ごせ、衛生面のためにもとてもよいことだと感心しました。  貴重な体験、また日本の良さを感じることができました。ありがとうございました。

 

豊かな自然

玄 美子(ヒョン・ミュジャ)

 岡林さんの家にホームステイをしました。初日は疲れていたので少し休ませてもらい、翌朝からいよいよ行動開始です。
 早朝、家の周囲をのんびり散歩し、ドライブに連れて行ってもらいました。のどかな風景、家並み、農場、農道、すべて越知町内だということです。日本の田舎を堪能することができました。ありのままの日本的な生活が見られとてもよかったです。そして、天狗高原の体験牧場を訪れました。
 喫茶店では“モーニング”を食べました。“うどん”や“しゃぶしゃぶ”、“納豆”にも挑戦しました。また、釣った魚を食べさせてくれ、面白い体験ができました。
 私の住んでいる済州道も南の方にあり、こことは気候が似ています。自然も似てはいますが、観光地が増え、人々にとって大切で豊かな自然を破壊しつつあることが気になります。高知県のように、豊な自然を大切に保存するべきだ思いました。
 自然な姿の家庭で迎えてくれたので、堅苦しくなく負担をまったく感じませんでした。岡林さんご家族に、また会える日を楽しみにしています。

 

日本食に舌鼓

鄭 昌秀(チョン・チャンス)

 ホストファミリーはとても親切で、とまどいがなくなりました。また韓国の食事のように沢山の量のおかずをテーブルいっぱいに準備してくれ、歓迎して下さいました。 韓国語を勉強したことがあるようで、歌も練習してくれており、とても友好的で感動しました。結婚している息子さん家族も来てくれ、終日楽しく過ごすことができました。
 また高知に帰ってきて、古味さんご家族に是非会いたいです。本当に有難うございました。

 

キムさんをお迎えして

高芝 栄子

 キムさんが我が家にきてくださいました。
 対面式では、娘の手を引き、ドキドキしながら「アンニョンハセヨ」と挨拶。娘もまわらぬ口で真似をしたので、その場の雰囲気が少しなごんだ気がしました。歓迎パーティー最後の『よさこい』では、我が家族も参加。キムさんに「踊りましょう」と声を掛けると、最初は少し気恥ずかしそうな様子でしたが、『よさこい』の陽気な楽しい気分を味わわれたようでした。『よさこい』には初対面の人との心の垣根を取りはずす不思議な力があると感じました。
 次の日は、大豊町のゆとりすとパークへ。広々とした風景にキムさんは「綺麗!」と喜んでくださいました。その日の夜は庭でバーベキューを楽しみました。
 お別れの日の朝、娘が庭の花を摘んでキムさんに見せていました。最後に紫色の花を一輪手渡していました。紫はキムさんの好きな色で、喜んでくださっていた様子。それを聞くとこちらもとても嬉しくなりました。
 今回キムさんをお迎えして、私たちはとてもいい出会いをさせていただきました。このような機会を与えてくださいまして、有難うございました。

 

韓国先生がやってきた!

追手前小6年 松村 朋美

 南先生が私の家に来てくれました。
 「ソンセンニム、アニョハセヨ」私は習いたての韓国語であいさつをしました。
 去年の一月に韓国の高校生を受け入れたのが、私のホストファミリーの始まりでした。それまで外国の人たちに対して怖いという気持ちがありましたが、とてもいい人だったので大好きになりました。何も知らなかった国、韓国が一番好きになりました。沢山の思い出もできたし、私は国が違っても笑うことや、泣くこと、人の気持ちは同じ、人間は同じなんだなと思いました。
 男の人だったので、少し複雑な気持ちでしたが、とっても笑顔の素敵な人だったので、一目見て『あー、いい人だなぁ』と思いました。家に帰って女の先生のホストファミリーをしている友達の家族とパーティーをしました。私たち、子ども3人のピアノの連弾を喜んで聴いてくれました。
 次の日、前に家族で行ったアンパンマンミュージアムの写真を見せたら、先生の子どもさんが『バイキンマン』が好きだということなので、行くことにしました。すっごく楽しそうでした。それから龍河洞へ行きました。とても感動していました。お昼、うどんを美味しそうに食べていました。
 先生は朝6時から夜遅くまで学校にいるそうです。私も、韓国の学生に負けないように一生懸命勉強したいです。そして、先生にまた会いたいです。
 私は去年の夏、自由研究で、昔、日本人が韓国の人たちに悲しい思いをさせたことを学びました。
 私は大きくなったら、韓国と日本がもっと仲良くなれるために頑張りたいです。




高知市が一望できる五台山の展望台

熱心にメモを取り館内の説明を受けた牧野植物園

高知小津高等学校教員と教育についての討論会



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