ニーハオ安徽 2003/7 発行 第18号 P1 P2 P3 P4 P5 P6


日中友好の森づくりと心の交流記

安徽省日中友好の森づくりネットワーク

代表 中森 道雄

 安徽省日中友好の森づくりネットワーク主催のボランティアによる「植樹と心の交流ツアー」が2003年3月20日から25日までの日程で行われた。



 ボランティア参加者は学生公募2人を含む25人、高知県での研修を終えて帰国する周文芳さんと呉菊さん、技術支援を行うために訪中する高知県職員2人、添乗員1人の計30人。


日本舞踊で大喝采を受けた宮地康子さん

 3月20日午前10時30分、高知空港から関西国際空港を経て上海へ。上海空港から東至県黄山市屯渓空港へ着いたのは午後10時50分過ぎ。空港では昨年大変お世話になった安徽省国際合作所所長の邱輝さんと黄先青さん、劉清さんがわざわざ出迎えてくれた。久しぶりにお逢いすることができ、すごく嬉しい。皆さん「友人、知人」を大変大切にされる。

 翌21日は世界自然文化遺産に指定されている「黄山」を見学。ロープウェイは想像を絶する断崖絶壁の上を走っており肝を潰す。奇松、奇岩、雲海、温泉の「四絶」の美しさは抜群で思わず息を呑む。

 黄山から東至までバスで移動。走っても走っても田畑の連なる中国は横へ横へと広がる台地の国。遥かに見える山々は至る所造林されていて植林が徹底している。リーダーの山への情熱が胸を打つ。

 22日朝東至から歴山へ到着すると、東至第二中学3年生と校長先生、遥々合肥から程鵬さんと林業庁の皆さん20人、東至県林業局の皆さん等100人くらいが出迎えてくれた。早速日中友好植樹記念高知県緑の募金と書かれた記念碑の前で「開会セレモニー」。歴山風景区に日中友好の森を15ヘクタール作る。3ヘクタールは植樹区、5ヘクタールは厳正自然林区と言う。今回、我々は中国の皆さんと桜、金木犀、百日紅等を1000本植樹する予定。


貝のネックレスができ上がるのを待つ子どもたち

 早速、中学生と一緒に植樹に移る。土をかける人、木を支える人、水をかける人、土を踏む人と役割を決めた。漢字を書いたり、片言の英語で答えたりしながら木を植え、植えた人の名前を書いた「ラベル」をつける。これはいい方法だ。いつでも「自分の木」を見ることができる。今西さんと一緒に植樹した学生は来月の今日が誕生日だという。

 今西さんの音頭で1月早めの「バースデーソング」を皆で合唱。日本のお祖父さんと中国のお孫さんの感激の涙にみんな思わず涙を流す。これこそ私たちの目指す「心の交流」!

 半日は、東至第二中学の1、2年生100人と関係者の皆さんとの交流会。中学生たちの踊りや歌、楽器演奏等の合間に、訪中団の宮地副代表の愛妻「康子さん」による日本舞踊が披露された。初めて見る着物、独特の日本のリズム、艶やかな舞姿に、怒濤のような拍手喝采が沸き起こる。日高の名物男「山根さんの手品」も皆の心を和ませた。みんな仲良くなったところでいよいよ「土佐の文化」の出し物。貝のネックレスに貝のビーチクラフト、木の実のクラフト、土佐凧作り、魚梁瀬杉の宝石箱作り、小枝のモックン作り、折り紙のコーナーを設けて中学生をお客さんに迎えたところ押すな押すなの大盛況。自分だけのオリジナルの物作りの楽しさということだろう。


鳴子片手に大喜びの少女たち

 最後は高知から持参した鳴子で、宮地さんと塚地さんをリーダーに中学生100人の「よさこい鳴子踊り」。校長先生からアンコールも出たほどの大競演。今年も楽しい旅となった。お世話をいただきました高知県森林局、観光振興課、高知県観光コンベンション協会、高知市観光協会の皆さん誠に有難うございました。



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