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安徽省亳州市との友好交流高知県中村市役所 伊賀原 年恵中村市は、「東洋医学の里づくり」の事業を推進するにあたり、亳州市が中国屈指の漢方薬の産地、集積地として現在飛躍的な発展を遂げつつあるということから、両市の有する特性を生かし、互いにメリットのある交流をしていこうと友好提携が結びました。また、この友好都市提携を基礎として、産業、文化、医療など各分野における交流を推進していくことにより地域の国際化を図っています。 |
伝統舞踊で訪問団を歓迎 |
かわいく化粧をして出迎えてくれました |
中国安徽省亳州市
【友好都市提携】中華人民共和国安徽省亳州市と中村市とは、中医学が取り持つ縁で1997年5月26日、亳州市において、産業経済、科学技術、文化、教育、医療などの各分野で、友好交流と協力関係を積極的に進めることを確認して「友好都市調印書」に署名しました。 【概況】亳州市は中国安徽省の省都合肥市から北へ約300kmに位置しています。2001年5月には、新たに3県1区が合併し、人口は今までの4倍、中村市の約150倍にあたる530万人、面積は今までの3.8倍、中村市の約22倍にあたる8394kFとなり、中国では2級の行政区に昇格しました。 【歴史・文化】亳州市は4,000年もの長い歴史を持ち、古くから「中原重鎮」(中国中部地域の重要都市)として地位付けられ、「道徳経」を残した道教の第一人者である老子、戦国時代の中国有名思想家荘子、日本人に馴染みのある「三国志」の名将曹操、漢方医学の外科の元祖といわれる名医華陀など、数多くの歴史上の有名人を輩出した地でもあります。 【主な物産】温暖多湿な気候と揚子江流域の肥沃な土地に恵まれ、小麦、大豆、トウモロコシ、綿花、葉煙草など農産物が豊富です。その他、中国屈指の漢方薬の産地としても名高く、中国国内の三大薬草集積地の1つとして、中国全土から漢方薬を求めてやってくる人たちで賑わっています。桐の里としても知られ林業も発達しています。また、中国最大の黄牛の飼育基地と酒の産地でもあります。 【観光名所】1986年に国家級の歴史文化有名都市に認定され、1998年に中国優秀観光都市と称されました。市内には国家級重要文化財が4つ、省級重要文化財が20箇所、市レベルの重要文化財が100余りにも及び、曹操の地下隠兵道、花劇桜、花祖庵、荘子祠などの名所旧跡があります。
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最近の国際交流【中村市公式訪問団中国訪問】平成14年8月18日(日)〜8月25日(日)までの8日間、中村市長を団長とする中村市友好訪問団8名が安徽省亳州市を訪れました。ちょうど、日本国と中華人民共和国が国交正常化30年という記念の年でもあり、また、中村市と亳州市は友好提携5周年にもあたる年でした。 8月20日、亳州市龍華迎賓館で両市長会談が行われ、澤田市長から、(1)今回の訪問で交流を更に温めること、(2)中村市にオープンした「いやしの里」において日本の医療機関で中医学を実践していく上で、亳州市及び安徽中医学院の臨床研究を学ぶこと、(3)青少年交流を進めることなどが提案されました。 両市長の会議は終始和やかな雰囲気の中でおこなわれ、今まで行われていた行政間交流を高く評価し、今後は市民レベルの実質的交流へと移行することなどを確認し合いました。 その後、亳州市人民代表大会や亳州市政府協商会議、中薬材交易センター、中薬植物園、華陀中医病院、観堂小学校を訪問しました。中には中国でも屈指の施設がありました。華陀中医院では、実際に指圧や診察を受けて中医学を体験しました。今後中村市での中医学の診療にも大いに役立つのではないかと思いました。 観堂小学校の訪問では中村南小学校の児童からお預かりした絵や手紙をお届けしました。地域の大人たちと共に子どもたちが鼓笛の演奏と小太鼓の民族舞踊で出迎えてくれたことと、子どもたちの輝く目と明るい笑顔がとても愛くるしく印象的でした。 【亳州市消防協会訪問団来市】中国安徽省亳州市消防協会訪問団員7名が平成15年3月25日〜27日の3日間、中村市における消防防災活動の現状を視察しました。 亳州市副市長李偉団長は、「消防協会は昨年設立されたばかりなので、中村市の活動の現状を視察し今後の活動に活かしたい」と抱負を述べられ、その後中村消防署へ移動しました。 一行は交通事故を想定した救護活動訓練を視察、はしご車への試乗、最新鋭の救助工作車や高規格救急車の設備等について説明を受けました。質疑応答では、防火点検や火災時の消防団員への周知方法等、予定時間を大きく上回るほど熱心に質問をしていました。 また、学遊館や中村市下田のいやしの里にも足を運び、中村市の自然や空気の美しさに感動していました。四万十川の川くだりでは、川原に下りて佇む場面も見られました。
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これからの国際交流【両市の繁栄に期待】中国安徽省亳州市との友好都市交流締結から6年が経過しました。平成15年度は亳州市の公式訪問団が中村市を訪れる予定です。 これまで、行政間交流が中心に進められてきた友好交流は今、実質的交流へと移行する時期にきています。今後は青少年間の友好交流や中医学を軸とする人的交流へと発展するように、また、亳州市と中村市が互いにますます繁栄することを期待しています。 |
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