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見所の多い安徽省安徽省外事僑務工作服務中心 呉 欽 中国の南東部に位置し、「皖」という略称がある安徽省。考えてみると、私はこの土地で生まれ育った一人として、全省大分回りましたが、安徽省がどういう所かを真剣に考えたことはありませんでした。 |
訪中団との食事会にて:右が呉さん |
安徽省の面積は13.96万平方キロメートル、人口は6300万人です。春秋戦国時代には呉や楚国が建ち、清代の初めに安慶州と徽州の二文字を取って安徽省と名づけられました。 省内は 南の長江と北の淮河を境に、淮河平原、江淮丘陵、皖南山地の三つの地域に分かれています。気候は温暖湿潤気候に属し、四季があり、降雨量にも恵まれていますが、洪水も多い地域です。このように自然条件に恵まれ、鉱物資源、観光資源、農生産物などが豊かで、長江の北部を皖北、長江の南部を皖南と呼び、多様性が地形の特徴です。 皖北は、小麦が豊作で省の糧の倉庫と言われており、石炭埋蔵量も全国の7位を占めています。歴史では、中原の一部として「四面楚歌」の舞台となりました。古くから英雄豪傑たちが覇権争いに加わり、古代ロマンの華が開いた地方です。魏の太祖曹操、明朝の創始者朱元璋、道家の老子・荘子などこの地に生まれた歴史城野人物は数多くいます。亳州の地下運兵道や省都合肥の逍遥津など、歴史上の人物に関係する遺跡もあちこちにあります。
皖南は山明水秀で名山が多く、世界遺産に登録された黄山と中国の四大仏教名山の一つである九華山を中心とする安徽省の皖南観光地区は、山水と人文の景観を重ね備えています。特に黄山は珍しい松、奇岩怪石、雲海、温泉で世に知られています。黄山の麓に位置する安徽省の徽州地域は白壁の古民居と、昔から「山水の画廊」と言われてきた太平湖と新安江を有し、今もその面影を色濃く残す町として、中国の人々の心の故郷とも言われています。経済がいかに成長しようとしても中国の忘れられない風景をかもし出している、それが安徽省徽州地域なのです。 皖南は美しい風景を持つ一方、多くの名産品の産地としても有名です。お茶では、中国十大名茶のうち黄山毛峰、太平猴魁、祁門紅茶、六安瓜片の4つを占めています。文房四宝(墨、硯、筆、紙)の中では、歙県の徽墨と宣州の宣紙が広く知られています。かつて徽州商人は「徽商」と呼ばれ、大阪商人のような代名詞でした。安徽商人は今も全国で活躍しています。 中国では「一方水土、養一方人」という俗語があります。「違う風土が違う人情を育てる」と言うことです。安徽省は名酒の産地であり、人の心は暖かく、省民は温厚な性格で知られています。これも安徽省と高知県が友好省県になった理由の一つでしょう。
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