ニーハオ安徽 2003/7 発行 第18号 P1 P2 P3 P4 P5 P6


中国安徽省との友好交流

NPO法人高知県日中友好協会

渡辺 英子




 NPO法人高知県日中友好協会と日中友好書道協会、安徽省文化芸術界連合会が1984年から隔年に一回継続して開催している書道展は、今年10周年を迎え、10周年記念として大きく書道展を行う予定でした。

 しかし今、世界中を驚かせている「SARS」の影響で状況は大きく変わりました。

 私たち書道愛好家訪中団の当初の予定は、4月15日上海を経て安徽省蕪湖市へ到着し、合肥市の文化連合会との合同書道作品展を終えた後、自然の美しい桂林を訪れる楽しい夢の旅で、訪中団の中にはレポートを書くのが楽しみだと張りきる人もいるほどでした。

 SARSは現在下降気味とはいえ、高知県との友好交流都市である、安徽省には感染者が10人。うち7人が完治し、3人が治癒中(6月13日現在)とか。結果的には良い判断でしたが、私たちは急遽第10回書道展を休止としました。

 ちょうどその頃、高知県日中友好交流協会は中国紹介の活動として、4月10日から5日間中国物産展を開催する準備を進めており、安徽省合肥市師範学校付属小学校、幼稚園の児童作品の展示を企画したところでした。

 安徽省の紹介には最良のことだという話になり、早速実際の作品に触れてみることにしました。年齢5歳〜11歳、作品数46点、どれを見ても趣のある作品でした。でも、ちょっと待って!こんなに上手で丁寧すぎるのは何となく・・・。やはり指導の先生が各一人一人の作品に補助添削をしたとの説明がありました。

 以前中国で“少年宮”の児童予科学級を見学したことがあります。子どもたちは古代の有名な作品を模写し、最後の仕上げに先生が筆を加えていました。模写していく中で子どもたちの持っている力を見出していくということです。

 中国物産展に展示された作品に対して、様々な評価があるかとは思いますが、その前にまず、書くことへの熱い想い、そして作品に対するまじめな学習態度を評価したいと思います。

 展示された作品を見てくださった多くの皆様の感想は様々でしょうが、「さすが中国文化の伝統だ」と深い思いを持たれた県民の方も多かったと思います。

 7月5日台湾を最後に外務省による渡航危険情報は全ての地域から解除されました。



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